みなさんは「みりん」の使い方を知っていますか?
どういう時にみりんを入れたらいいのかよく分からない人も、レシピ本通りで煮物にみりんを入れたり、入れなかったり。
砂糖は使うけど、みりんは使わないという人必見の情報をまとめました。
これでみりんを使いたくなりますよ!
Contents
みりんはどんな時に使うの?
甘味の調味料には、砂糖とみりんの二種類がありますが、実は甘さの質が全く違います。
みりんは単に甘いだけでなく、うま味と香りがあり、料理に風味を与えます。
また、みりんにはアルコール分があり、全体をまろやかに仕上げ、照りをつけたいときにも使えます。
甘さだけではなく、他にもいろんな効果があります。
ぜひ使ってみましょう。
みりんの効果一覧
上品でまろやかな甘味 | 製造過程で様々な糖が生まれるので、料理に上品な甘みをつけます。 |
テリ・ツヤ | 糖の働きでテリとツヤがでます |
煮崩れ防止 | 糖とアルコールの働きで、素材の煮くずれを防ぎます。 |
深いコクと旨み | 種類の糖とアミノ酸により、料理に深いコクとうまみを与えます |
味がしみこむ | アルコールが食材にしみこむときに、他の調味料もしみこみやすくします |
臭みを消す | 熱が加わると、素材にしみこんだアルコールと一緒に臭みを蒸発させます |
こうやってみると「みりん」はとても多機能な調味料なんですね。
これが万能調味料と呼ばれる所以なんです。
どんな料理に使うの?
和食で使うことがほとんどのみりんですが、特性を知ると様々な料理に使えます。
代表的な使い方はこちら
- 唐揚げや焼き物などお肉や魚料理の下味に使う
- 煮物料理には、最初の段階でいれ一緒に煮込みます。
- 照り焼きやタレ作りに
- 酢の物やドレッシングに入れ酸味をまろやかに
みりんには「本みりん」と「みりん風調味料」があります - 本みりんとみりん風調味料は製造方法が違う
本みりんは、蒸したもち米、米麹、焼酎もしくはアルコールを原料にし、時間をかけて糖化・ 熟成させます。このあいだに米麹中の酵素が働いて、もち米のデンプンやタンパク質が分解されて各種の 糖類、アミノ酸、有機酸、香気成などが生成され、本みりん特有の風味が形成されます。
一方、みりん風調味料は、糖類・米、米こうじ・酸味料、調味料など糖類を主原料でブレンドされた、甘味調味料です - アルコール分の違い
・本みりんはもち米、米麹、焼酎などの醸造アルコールから作られた醸造調味料です。
アルコール分が13.5~14.4%含まれているため、酒類に属し酒税が課せられています。
・みりん風調味料は、糖類を主原料とするアルコール分1%未満の甘味調味料です。
又、アルコール分を1%未満で、酒税が課せられていないので安価です。
みりんを使うタイミングは?
本みりんは、煮物の場合お酒と同じく、砂糖の前の最初に使う事でアルコールが飛び、素材によく働きます。
和えものなどには煮きって使います。
みりん風調味料は煮物の場合醤油、味噌の後(仕上げ)に使います。
和えものには直に使うことが可能ですが小さなお子さんが食べる場合は煮きって使うことをお奨めします。
みりんを煮きるとは?
みりんや酒に含まれるアルコールをとばすことを「煮きる」といいます。
みりんや酒を多めに使ったり、和え物、酢のものなど加熱しない料理を作るときは、できれば煮きってから使いましょう。
手間がかかりますが、できあがりの味に差がつきます。
煮ものなどで、少量を使うのならば、調理中にアルコール分がとぶので、煮きる必要はありません。
みりんの煮きり方
みりん鍋に入れ火にかけ、沸騰させます。
コンロの火が、みりんのアルコールに移り炎がつきます。
みりんの保存期間は?
みりん風調味料は開封後冷蔵庫で90日
甘み調味料の「みりん」ですが、砂糖ではなく「みりん」を使うことで、お料理上手になりそうな気がしてきましたね。